蛍光性非天然アミノ酸,蛍光性ペプチド

  生体中のたんぱく質を構成するアミノ酸は20種類存在しますが, そのうち蛍光を示すアミノ酸は,フェニルアラニン,チロシン,トリプトファンの3種類だけです。これらのアミノ酸は,どれも紫外光領域に蛍光を示すため,蛍光を目視することはできません。我々は,可視光領域に蛍光を示し,周辺環境に依存して発光特性が変化する環境応答型蛍光性非天然アミノ酸の開発を行っています。 開発した環境応答型蛍光性非天然アミノ酸をペプチドに導入し,ペプチドの機能を蛍光分光法を用いて解明することを目的としています。






合成した非天然アミノ酸と溶液中における蛍光特性

 我々が開発した環境応答蛍型光性非天然アミノ酸は,水中において蛍光を示さず,有機溶媒中において強い青色蛍光を示します。この性質を利用して,ペプチドが水中に存在するときは,蛍光を示さず,細胞膜と相互作用したときのみ蛍光を示すため,ペプチドと細胞膜との相互作用を蛍光によって調べることができます。
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